岩手県は6月28日、県初となるフェリー航路「宮古・室蘭フェリー航路」が6月22日に開設したと発表した。
航路は、北海道と首都圏の間に新たなアクセスルートを提供するばかりでなく、岩手県と北海道の交流の動脈となり、物流や観光の面で大きな役割を果たすことが期待されている。
宮古港フェリーターミナルビル(宮古市が運営)が、宮古港藤原埠頭に完成し、1階に指定管理者事務室、2階に待合所、発券カウンター、売店と船社事務室、3階に会議室、屋上には津波襲来時の緊急避難スペースを配置している。
北海道と岩手県をつなぐフェリー航路の開設により、物流の活性化や人的交流の促進が見込まれる中で、この施設はフェリー航路を支える中核施設であり、港湾振興のみならず、地域振興の拠点としての役割が期待されている。
■宮古・室蘭フェリー航路概要
運航船社:川崎近海汽船「シルバーフェリー」
就航船舶:シルバークィーン(総トン数7005t)
旅客定員600名
積載能力トラック69台、乗用車20台
運航ダイヤ:1日1便(運航時間10時間)
宮古港発08:00⇒室蘭港着18:00
室蘭港発20:00⇒宮古港着06:00
アクセスバス:岩手県北バスが運航
宮古駅前発06:55⇒宮古港フェリーターミナル着07:05
宮古港フェリーターミナル発06:40⇒宮古駅前着06:50
トラック運賃:7m未満4万700円
8m未満4万6500円
9m未満5万2300円
10m未満5万8100円
11m未満6万3900円
12m未満6万9700円
■宮古港フェリーターミナル施設概要
1階:指定管理者事務室、トイレ
2階:待合所、発券カウンター、売店、船社事務室、人道橋、トイレ
3階:会議室(一般利用可能。詳しくは宮古市に問い合わせ)、トイレ
屋上:緊急避難スペース
屋外:大型車67台、普通車154台の駐車場を配置