国土交通省は8月2日、日ASEAN 交通連携の枠組のもと、物流人材育成事業として、ベトナムのホーチミン交通大学の学生に対して「第4回 物流集中講義」を実施したと発表した。
SGH 財団の協力のもと、佐川グローバルロジスティクスの教育担当社員を講師に迎え、ベトナムの物流分野で今後の活躍が期待されているホーチミン交通大学の輸送経済学部の3年生に向けて実施した。
講義では人員管理・顧客管理や5S改善など、物流現場の改善に関する実践的な内容とベトナムで特に需要が高まっているコールドチェーン物流に関する講義を中心に実施した。
スタディーツアーとして、佐川ベトナム社の倉庫や、いすゞベトナム社の自動車販売の現場見学を実施し、普段の講義とは異なる実践的な講義内容に対して、受講した学生からは非常に強い関心が示された。
国土交通省では、日本の質の高い物流サービスをアセアン域内に展開していくためにも現地の物流人材の確保・育成が不可欠との認識の下、今後も官民連携による物流人材育成事業を引き続き実施していくとしている。
■結果概要
実施時期:7月16日から7月27日の10日間
実施場所:ホーチミン交通大学
実施対象:ホーチミン交通大学にて物流を専攻する3年生 138 名
実施内容
講義:物流概論 (日本のマテハンシステム、通販物流、コールドチェーン物流等)、物流オペレーション(人員・顧客管理、5S、業務改善等に関する物流実務)
演習:講義内容に基づくミニテスト、物流ゲーム
スタディーツアー:SG 佐川ベトナムニョンチャック倉庫、いすゞベトナム自動車販売の現場視察
講師:佐川グローバルロジスティクス