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佐川急便/配送伝票入力の自動化システムを本稼働

2019年08月02日/IT・機器

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佐川急便、SGシステム、フューチャーアーキテクトは8月2日、佐川急便の配送伝票入力作業をAIで自動化する新システムについて、本稼働を開始したと発表した。

新システムは、深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースに、2018年12月からフューチャーアーキテクトとSGシステムが開発を進めていたもの。

配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までを自動化することにより、佐川急便の配送伝票情報入力を受託しているSGシステムなどで月間作業時間を8400時間短縮でき、貴重な労働資源を最大限に有効活用できるようになった。

<AIによる数字認識>

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新システムでは、AIによる手書き数字(サイズ、重量)の認識精度が99.995%以上に到達。

丸で囲まれた数字や取消線で修正された数字を読み取ることができるほか、複写式伝票の記入時や運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題なく数字を読み取り、高い品質のデータ入力を実現している。

佐川急便では、繁忙期に1日100万枚もの配送伝票情報を人の手でシステムに入力していた。新システムの本稼働によって、配送伝票の入力作業をAIで代替・自動化したことで、安定した品質を維持したまま負荷とコストの大幅な圧縮が可能になった。

今回の新システム開発で培ったAI技術は、SGホールディングスグループ各社に順次展開し、今後はグループ全体のさまざまな業務で人とAIの協働を推進していく方針だ。

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