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日本郵船/ばら積み船、バイオ燃料での試験航行が成功

2019年02月04日/3PL・物流企業

日本郵船は2月4日、運航するばら積み船「FRONTIER SKY」が1月30日、世界的な鉱業会社BHP Billiton Limitedとバイオ燃料の製造会社GoodFuelsの協力のもと、ロッテルダム港でバイオ燃料を補油し、欧州域内で同燃料を使用した試験航行を実施したと発表した。

この補油ではブロックチェーン技術が試験的に用いられた。同技術の活用により、舶用燃料のトレーサビリティー(安全性を確保するため、加工・製造・流通などの過程を明確にすること)の強化や、燃料供給でのサプライチェーン全体の品質管理向上が期待できる。

グループでは、今年度からスタートした中期経営計画で事業戦略にESG(環境・社会・ガバナンス)を取り込み、新たな中長期環境目標を策定した。その目標達成のため、日本郵船は今後もさまざまなパートナーとともに、バイオ燃料やLNG燃料のような環境に優しい舶用燃料の普及に努めるとしている。

なお、バイオ燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料に、発酵、搾油、熱分解などによって作られた燃料。燃焼時に二酸化炭素を排出するものの、原料作物の成長過程において二酸化炭素を吸収しているため、その排出量はゼロとカウントされ、石油燃料の代替物として世界中で注目されている。さらに、硫黄酸化物の排出が極めて少なく、2020年から強化される船舶燃料油の硫黄分濃度規制にも十分対応することができる。

■FRONTIER SKY概要
全長:291.973m
全幅:45.00m
計画満載喫水:18.2235m
総トン数:9万3182トン
載貨重量トン数:17万9288トン
造船所:Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.

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