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日本GLP/千葉県流山市で3棟目の物流施設を竣工、流山の3棟全てで満床

2019年03月05日/物流施設

日本GLPは3月5日、千葉県流山市でマルチテナント型物流施設「GLP流山III」を満床竣工したと発表した。

<GLP流山II>
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<GLP流山プロジェクト>
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<エントランス付近>
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「GLP流山III」には日本ロジステックおよび他1テナントとの賃貸借契約により、満床スタートとなった。これにより、内定も含めるとGLP流山プロジェクトの3棟とも満床となった。3棟合わせた総工費は約590億円。

「GLP流山III」は地上4階建て、延床面積8万9385m2。プレキャストコンクリート(PC)造・免震構造の先進的物流施設で、都心から約25km、常磐自動車道「流山」ICから約1km、外環自動車道と首都高速自動車道にもアクセス良好、加えて東武野田線「初石」駅から約1.8kmに立地する。

<内部の様子>
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<トラックバースの扉はウイング車対応として5.2mと4.5mがある>
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<ランプ部の通路は対面だけに広めだ>
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<スマートなカフェテリア>
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<左側の銀色の部分が6370枚の太陽光パネル、全て売電、右側の茶色と緑色の部分は天井緑化の一部>
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ワンフロア当たりの床面積は約2万m2で、ランプウェイにより1・3階へのアクセスが出来、2層使いによる規模を活かしたオペレーションが可能。太陽光パネルや全館LED照明を設置し環境に配慮すると同時に、就労環境の快適性を高めるため、高断熱材の使用に加えて約200席を有するカフェテリア、200台超の駐車スペースなどを備えている。

また、BCP対策としては、免震構造の採用のほか、非常時に井戸水を利用したトイレ洗浄を可能にした点や非常用発電機による一部事務所エリアへの電気供給などが挙げられる。

加えて「GLP流山III」には地層科学研究所が提供する、地震センサーを用いたクラウド型の最新地震モニタリングサービスを採用。今後、日本GLPの他施設にも導入を予定しており、それにより地震発生時に複数施設の震度などを一元的に把握することができ、復旧の優先順位の判定と初動の一層の迅速化を図っていく計画だ。

<日本GLPの帖佐義之社長>
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日本GLPの帖佐義之社長は「流山の3棟がすべて竣工および満床稼働の運びとなり、大変嬉しく思う。日本GLPのフラッグシップ施設として、企業のさらなる物流の効率化、働きやすい環境に加えてBCPなどの安全性を提供する。千葉県は内陸、湾岸、空港など特色のあるエリアがあり、都心の消費圏からも近く、潜在性のあるマーケットだと考えている。地域社会と協同し、この流山の地が物流集積地として一層振興するよう努力していきたい」と述べている。

さらに、「物流施設の需給状況はひっ迫しており、まだまだ供給が需要に追い付かない状況。流山で開発を始めたとき、いずれ流山が次世代の三郷(埼玉県三郷市にある物流施設の集積地)になると言っていたが、その通りに成長してきた。雇用確保については、従業員が働いてみたくなるアメニティの充実や、人材派遣会社の常駐など、側面からバックアップしている。すでに、そのようなことでアルバイト・パートを含めた従業員から作業環境の良さに魅かれて応募してきたという話も多く聞かれるようになった」と話した。

<日本ロジスティクの黒川尚悟社長>
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「GLP流山Ⅲ」の3階と4階のテナントになる日本ロジスティクの黒川尚悟社長は「流山にたくさん倉庫ができる話を聞き、その開発の早い段階で提案いただいたことで、1万2000坪という当社としては最も大きなスペースを借りることにした。千葉県に多く営業所を構えているだけに、立地面でも申し分ない。2年前に仮契約を済ませていたが、本日、竣工ということで、実際に見学し、その施設面での素晴らしさも感心している。荷物についてはまだ何を扱うかは決まっていなく、従業員数も確定しないが、Eコマースの伸長が急で、オリンピック需要も動き出しているので、それらに必要な人材の確保も確かだ。また、倉庫の自動化は他のセンターでも行っており、扱う荷物によって使い分けていく」とコメントした。

<握手する日本ロジスティクの黒川尚悟社長(左)と日本GLPの帖佐 義之社長(右)>
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■施設概要
GLP流山III
施設名:「GLP流山III」
所在地:千葉県流山市南401番地
敷地面積:4万1703m2
延床面積:8万9385m2
構造:PC/免震構造
駐車場:一般駐車場222台、トラック待機場13台
駐輪場:190台、バイク置場13台
着工:2017年10月
竣工:2019年2月

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