TDKラムダは4月11日、TDK-Lambdaブランドの1kWクラス産業機器向けワイヤレス給電システム「WPX1000」を開発したと発表した。
このWPX1000は、磁界共鳴方式を採用した、無人搬送車(AGV)など向けの中容量1kWクラスのワイヤレス給電システム。給電可能範囲の長辺方向のズレ許容差は±30mm・コイル間距離は20-40mmとなり、装置停止範囲の拡大を実現した。
また、バッテリへの充電に最適な定電圧・定電流制御(CV-CC制御)により、バッテリへの直接充電が可能であり、シリアル通信(RS-232)の搭載により、充電電圧・充電電流値など各種情報の取得が可能。コイルユニットは防水・防塵の保護等級IP65に準拠しており、高信頼性と多機能を兼ね備えたワイヤレス給電システムとして、顧客のさまざまなニーズに応えるとしている。
生産現場や物流倉庫において、作業品質の向上・作業者の安全性の確保・24時間稼働を可能にするため、さまざまな作業・移動ロボットやAGVの導入による省人化・無人化が進められている。ワイヤレス給電は、ちょこちょこ充電によりそれらのロボットやAGVを継続的に稼働させることを可能にし、今後拡大するとみている。
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