NTTドコモ、NTT DOCOMO USA(ドコモUSA)、伊藤忠ロジスティクス、ITOCHU LOGISTICS(USA)の4社は4月18日、IoT向けの通信規格「LTE-M」を活用し、傭車の運行状況を可視化するソリューションの実証実験を米国で5月1日~6月28日にかけて実施すると発表した。
このソリューションは、低消費電力通信が可能な規格「LTE-M」を利用して、バッテリーやソーラーで駆動する取り外しが可能なIoT端末を傭車に設置し、運行状況把握の自動化を図ることで、効率的な運送管理を目指す。
傭車に設置したIoT端末から「LTE-M」で位置情報や急ブレーキの頻度などの運行状況を自動収集し、専用のポータルサイトで位置情報や急ブレーキの頻度を表示してリアルタイムで閲覧できるようにするほか、傭車が配送先に近づくと配送先と伊藤忠ロジスティクスにメールで通知し、運行状況の可視化を図る。
実証実験では、ITOCHU LOGISTICS(USA)の配送ネットワークを活用し、運送の位置管理や安全管理の有効性を検証する。伊藤忠ロジスティクスはIoT機器に内蔵したセンサーでGPS位置情報のほか、明るさや温度、加速度、湿度、バッテリー残量、気圧といった情報を取得でき、運送するものに合わせたニーズに対応可能なため、傭車を選択する際に役立てることができる。
実験は、法人顧客のIoT製品のグローバル展開のためにNTTドコモがグローバル回線・オペレーション・コンサルティングをワンストップで提供するマネージドサービス「Globiot(グロビオ)」と、伊藤忠ロジスティクスの物流ソリューションの一環。今後、NTTドコモと伊藤忠ロジスティクスは、このソリューションについて、米国以外に日本やアジアでの展開を検討していく。