GROUNDは4月15日から19日にかけて、千葉県市川市のDPL市川に設置していたR&Dセンター「playGROUND」を、約10倍の広さ(1000m2)に拡張し、まだ一般公開していない最新モデルのAMR(Autonomus Mobile Robot)を希望する企業に実演して解説する取り組みを行った。
5日間で参加した企業(予定含む)は、約60社、約400人。EC企業が約7割、3PL企業が3割の割合。メインターゲットはアパレル/日用雑貨を取り扱うEC事業者としている。
このAMRは一定のゾーン内で作業者とピッキング作業を協働で行う、自律型ロボット。AMRがピッキングの必要な棚に止まりランプで知らせることで、その場所に作業者が向い、商品をピッキングするというもの。
1月17日に東京ビッグサイトのスマート工場EXPO展・スマート物流ゾーンでデモを行ったモデルからさまざまな改良を加え、Ver5.0からVer6.1とし、Pad取付を作業者側に変更したり、より速く、より静かなモデルに変化している。
拡張された「playGROUND」内で、GROUNDの社員が実演して解説、さらに参加者に実際に操作してもらうなど、より現場感を演出した場所での取組みとなった。
参加者からは、さまざまな質問が寄せられ、ロボット導入興味の高さをうかがわせた。
今後ソフトの微修正などがあるが、ほぼ完成形で、今年の秋口にアパレルメーカーの倉庫に導入することが決まっている。
「playGROUND」でシステムの解説を行っていたGROUNDセールス1部の磯部宗克部長は「皆さん興味は強く、実際に導入した場合を想定しての質問が多かったですね。EC関係の方は、ロボットを導入することで、需要増となった場合に対応できるメリット、3PL関係の方は、荷主が移動しても、簡単な変更で対応できる点に注目。人手不足の折、ロボットによる省人化の話はほとんどでません。さらに、サーバーは置かず、クラウドで対応することから、導入しやすい価格設定も魅力のようでした」と話した。
なお、この拡張されたplayGROUNDは、一旦4月19日で終了。常設のDPL市川内の「playGROUND」でその後も見学することができる。
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