日本通運は6月27日、日本物流団体連合会主催の第20回物流環境大賞で、「RORO船を利用した静岡~佐賀間のモーダルシフト」と「環境に優しい鉄道輸送で三重~広島間の安定的タイヤ輸送」がそれぞれ「物流環境保全活動賞」を受賞したと発表した。
<表彰状を受け取る日通の古江執行役員>
RORO船を利用した静岡~佐賀間のモーダルシフトでは、パナソニックアプライアンス社の静岡工場で生産された家電製品について、従来は九州向けの輸送をトラックで行っていた。これを清水港~大分港間を運航しているRORO船へのモーダルシフトを実施し、2018年9月から2019年2月の半年間で49.05t(60.9%増)のCO2排出量を削減することができた。
環境に優しい鉄道輸送で三重~広島間の安定的タイヤ輸送では、横浜ゴムは、松阪市から広島市まで、週2、3回の頻度でタイヤをトラックで輸送していた。これを鉄道コンテナ輸送に切り替えたことで、2018年10月から2019年2月までの期間で、33.3t(71.2%増)の CO2排出量を削減することができた。
日通は、今後も物流において環境負荷の軽減を進めるとともに、省資源・循環型社会を構築することで、持続可能な社会の実現に積極的に取り組んでいくとしている。