日鉄エンジニアリングは9月30日、千葉県市川市において、伊藤忠商事および伊藤忠都市開発より受注した大型物流施設「アイ ミッションズ パーク市川塩浜」を竣工し、引き渡したと発表した。
＜外観写真＞
建設場所は、首都高速湾岸線および東関東自動車道、東京外環自動車道から5km圏内の距離に位置し、都内への配送拠点として最適な立地。
この施設は、マルチテナント型の物流施設として、日鉄エンジニアリングが設計・施工を一式で請け負った案件で、地震エネルギー吸収能力の高い同社製耐震部材「アンボンドブレース」を146本採用し、耐震性能に優れた物流施設を実現した。
「アンボンドブレース」とは、中心鋼材とコンクリートの間に特殊な緩衝材（アンボンド材）を用い、引張・圧縮ともに同性状の安定した履歴特性を実現。耐震ブレース、制振ダンパーとして優れた性能を発揮する。
なお、日本製鉄グループの一員として鋼構造分野に強みを持つ日鉄エンジニアリングは、物流関連施設を得意領域の一つとして実績を重ねており、この分野での受注実績は直近10年で約220万m2に上る。引き続き、鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かした商品・技術の提供を通じ、安心・安全な社会の実現に貢献していくとしている。
■概要
名称：アイ ミッションズ パーク市川塩浜
構造：鉄骨造地上4階建て・耐震構造
延床面積：約5万9000m2
鉄骨重量：約6300トン
竣工：2019年8月30日
