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鴻池運輸/比国空港グラハンのMASCORPの株式20%を譲受

2019年11月05日/3PL・物流企業

鴻池運輸は11月5日、フィリピンの空港グラハン事業者「 MacroAsia Airport Service s Corporation (MASCORP) 」の株式の20%を、その親会社である「MacroAsia Corporation (MAC)」から譲受し、鴻池運輸の連結子会社で、成田空港でグラハン業務を行う「日本空港サービス(JASCO)」の株式30%を、その持株会社NKSホールディングがMACに譲渡することで合意し、11月5日、2社(鴻池運輸とMACは株式譲渡契約を締結、マニラ市内で調印したと発表した。

<契約の概要>

20191105konoike - 鴻池運輸/比国空港グラハンのMASCORPの株式20%を譲受

鴻池運輸空港本部とKONOIKEグループの空港関連事業各社は、今回の資本提携を通じて、成長を続ける日本の空港関連事業における、グランドハンドリング業務での外国人技能実習生の受け入れ・育成規模の拡大と、技能実習2号修了生の特定技能への移行による現場人材の確保を目指す。

さらに、グランドハンドリング事業の将来的な海外展開のためのMA SCORPの豊富なノウハウの習得、共同運営による海外グラハン人材の育成も目的としている。

一方MASCORPは、フィリピン国内で最大級のグランドハンドリング事業を展開しており、近年業績も急成長、高い評価を得ている。同社初となるフィリピン国外空港での事業展開を視野に、鴻池運輸との提携による人材育成強化やノウハウの共有など、シナジー効果を期待している。

提携の背景には、KONOIKEグループは、空港事業を注力事業に据え、空港事業の売上231億6300万円 (2019 年3月期を、2030年には500億円 (増) とする目標を掲げている。KONOIKEグループは、 この事業拡大に向けた最重要戦略として、人材確保および育成、さらには、海外展開に向けた関係先との提携やM&Aなどを検討していた。

鴻池運輸では、かねてより企業単独型の技能実習制度を採用し、現在グループ全体で、年間およそ300名の実習生を受け入れている。その中で、空港事業を展開するグループ各社で、2014年から空港内で物流業務を行う技能実習生を受け入れてきた。

一方、今年4月の入管法改正により、特定技能1号の業種の一つに空港グランドハンドリング業務が指定された。これにより鴻池運輸が試験実施・認定機関として行う空港グランドハンドリング技能実習評価試験の技能実習1号並びに2号に合格すれば、特定技能1号資格を得ることができるようになった。外国人実習生は3年の実習を経て、特定技能1号の在留資格を認定されれば、さらに5年間(通算8年間)、日本での業務に従事することが可能になり、優秀な人材の育成が期待されているとしている。

■概要
名称:MacroAsia Airport Services Corporation
本社:3rd Floor, Building A, SkyfreightCenter, Ninoy Aquino Avenue,Brgy. Sto. Ni ñ o, Para ñaque City,1704 Philippines
事業内容:グランドハンドリング業務
資本金:1億2500万フィリピンペソ
会社設立:1997年9月12日
従業員数:7403名
売上高:14億4975万0641フィリピンペソ
営業利益:1億2347万6008フィリピンペソ

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