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日鉄エンジ/尼崎市の物流施設に能力の高い耐震部材を採用

2019年12月04日/物流施設

日鉄エンジニアリングは12月4日、日鉄興和不動産より受注した大型物流施設「LOGIFRONT尼崎Ⅱ」の建設を着工したと発表した。

<完成予想図>

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この施設は特定テナント向け専用物流施設(BTS型)として日鉄エンジニアリングが施工を担当する案件で、地震エネルギー吸収能力の高い同社製耐震部材「アンボンドブレース」とCFT柱を採用した、耐震構造の物流施設となる。

アンボンドブレースとは、中心鋼材とコンクリートの間に特殊な緩衝材(アンボンド材)を用い、引張・圧縮ともに同性状の安定した履歴特性を実現。復元力特性は、剛性・耐力ともに圧縮・引張が同等。最大軸歪み±7%まで性能確認(実大実地震動による動的実験)。軸歪み±0.75%(層間変形角1/100相当)で、100回以上の繰り返し疲労性能(繰り返し疲労実験)としている。

また、CFT柱とは、鋼管の内部にコンクリートを充填した柱(角型鋼管にコンクリートを流し込む柱)であり、鉄とコンクリートそれぞれの特長を持ち合わせた構造部材となっている。

建設場所は、大阪市中心街から10km圏内に位置し、阪神高速道路湾岸線「東海岸」ICより約1km、「中島」インターチェンジより約4km、阪神高速道路神戸線「尼崎東」「尼崎西」インターチェンジより約5kmと関西圏全体を網羅する広域配送の物流拠点として最適な立地。
 
日本製鉄グループの一員として鋼構造分野に強みを持つ日鉄エンジニアリングは、物流関連施設を得意領域の一つとして実績を重ねており、この分野での累計受注実績は約270万m2に上る。引続き鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かした商品・技術の提供を通じ、安心・安全な社会の実現に貢献していくとしている。

■概要
名称:LOGIFRONT尼崎Ⅱ
所在地:兵庫県尼崎市東海岸町
構造:鉄骨造地上4階建て・耐震構造
延床面積:約10万1000m2
鉄骨重量:約1万2500トン
竣工:2021年1月末(予定)

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