ESRは7月25日、国内の主要大手機関投資家4社と、兵庫県尼崎市末広町の日本最大規模のマルチテナント型物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(尼崎DC)の50%持ち分を対象とした国内ファンドを設立したと発表した。
「尼崎DC」の 50%持ち分を対象とした国内ファンドの設立には、第一生命保険、ヒューリック、三井住友トラスト・パナソニックファイナンス、およびリコーリースが参加し、この5月に契約を締結した。今回の国内の主要大手機関投資家の招聘にあたっては、みずほ証券がプレースメントエージェントを務めた。
出資総額は220億円で、銀行融資を含めると、ファンド規模は約700億円。運用期間は5年間を予定している。「尼崎DC」の持ち分の残り50%は、ESRの大規模案件の運用にフォーカスした旗艦コアファンド「ESR Japan Income Fund」が保有している。
なお、「尼崎DC」は兵庫県尼崎市末広町に2020年6月に竣工した6階建て・マルチテナント型物流施設で、延床面積は38万8570m2(11万7542坪)と日本最大規模を誇る。
「尼崎DC」は阪神工業地帯中核エリアの陸海空の結節点にあり、関西圏の消費地へのエリア配送および日本全国への広域配送が可能。世界各国との輸出入サービスも提供できる関西圏屈指の物流拠点で、現在満床稼働している。
ESRは資金調達手段の多様化を図るため、国内機関投資家とのネットワーク拡充に注力している。今後もESRが開発・運営する物流施設に関する国内ファンドの設立などを通じて、国内機関投資家に魅力的な投資機会を提供するとしている。
ESR/兵庫県川西市の巨大プロジェクトで、11.9万m2の物流施設竣工