日本貨物鉄道(JR貨物)が12月12日に発表した11月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は187万トン(前年同月比3.4%減)、車扱が76万3000トン(2.1%増)となった。
コンテナは、エコ関連物資では関東地区内の建設発生土の輸送が順調に推移したほか、積合せ貨物が関西・東北発などで鉄道シフトが進んでおり増送となった。
また、農産品・青果物は北海道産の玉葱が好調な出貨となったため、前年を上回った。
一方、紙・パルプは国内需要減少による販売不振および工場の設備不具合に伴って、大きく減送となった。食料工業品は清涼飲料水、ビールが販売不振となったことから低調に推移し、化学工業品は輸出向けを中心とした販売不振が続いたため、前年を下回った。その結果、コンテナ全体では前年比96.6%となった。
車扱は、11月に入って急激に気温が低下したことから、灯油を中心とした石油が好調な荷動きとなった。車扱全体では2.1%増だった。
コンテナ・車扱の合計は、263万2000トン(1.8%減)となった。