トヨタ自動車は12月20日、東海地域での自動車部品の調達について、従来の部品仕入先手配による「お届け物流」からトヨタ手配による「引き取り物流」へ変更すると発表した。
部品仕入先・輸送会社と一体となり、全体最適を追求した効率的な輸送の仕組みを新たに構築し、2020年9月から「引き取り物流」を開始する。
「引き取り物流」は2016年から九州地域で、2018年からは東北地域で部分的に実施しており、どちらの地域でもドライバーの働きやすさを高めたうえで、従来比12%の輸送効率化と、6%のCO2排出量削減を実現した。
東海地域では、九州・東北地域で実績のある取り組みをさらに大きな規模で実施する計画。
具体的には、「荷物積み降ろし場の整備」によって、荷役作業時のドライバーの負担低減と安全性向上を実現するほか、「ミルクラン」方式の導入で、積載率向上と総走行距離の削減を図る。
また、トヨタが輸送計画立案とオペレーションを一括することで、全体最適な輸送体制を構築。輸送現場からの要望や困り事の吸い上げを通じて、継続的な改善によりホワイト物流を実現する。
これら一連の取り組みを、東海地域へ展開するほか、九州・東北地域でも対象をさらに拡大することで、従来比8%の輸送効率化とCO2排出量8%削減を目指す。