アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指すWASSHA(ワッシャ)社は12月24日、ヤマハ発動機とタンザニアにおける物流サービスで協業すると発表した。
<WASSHAが提携するキオスク>
WASSHAはアフリカ市場で、未電化地域向けの電力サービス事業(Energy as a Service事業、、EaaS事業)を展開。東アフリカのタンザニアで、150名のスタッフと、1600店舗のキオスク(現地の購買行動の起点となる小売店)を介し、自社開発した太陽光充電式のLEDランタンを、所得の安定しない一般消費者にレンタルしている。
また、直近では契約をしているキオスクの商品仕入れについて、アプリ経由の注文、モバイルマネーでの決済に応じ、WASSHAのネットワークを通じて仕入れ、注文の翌日に配送を実施するという物流サービスについても実証を開始している。
ヤマハ発動機との協業では、WASSHAが展開する電力事業の機材輸送と物流事業におけるラストワンマイル輸送について、ヤマハ発動機の高効率、耐久性の高い二輪車を活用し、その事業性を検証。2020年度中に実証を完了し、本格事業の開始を目指す。
タンザニアをはじめとするアフリカ各国では、物流領域に携わるプレイヤーの分散が原因で、高効率な物流システムが普及していない。今回の協業では、WASSHAがキオスク等各ステークホルダー間の物流を担い、物流機能を高度化、集約することで、透明性が高く、安価で高効率な物流機能を提供する。
将来的にはプラットフォームをWASSHA以外の企業へオープン化することを目指しており、日本をはじめとするグローバルメーカーやEC企業のアフリカ進出を容易にすることで、アフリカの人々へこれまではアクセスすることができなかった商品へのアクセスを提供する。