野村不動産ホールディングスは1月30日、子会社のNREG東芝不動産を4月1日付で完全子会社化すると発表した。
NREG東芝不動産の株式は95%を野村不動産HDが、残りの5%を東芝が保有している。今回、東芝の持つ発行済普通株式の全てを取得する。
野村不動産HDでは、NREG東芝不動産の完全子会社化によって、賃貸事業の収益拡大や、都市開発部門・運営管理部門の人材・ノウハウの集約による経営効率の向上が図られる見通し。
野村不動産HDは、2008年にNREG東芝不動産株式の一部を東芝から取得して以降、東芝との間で不動産事業分野の戦略的提携関係を構築し、野村不動産グループの持つ不動産事業に関するノウハウを生かし、東芝グループのCRE戦略に対応したサービスの提供や開発事業の推進等を行ってきた。
東芝に関連する開発事業としては、物流施設のNREG川崎ロジスティクスセンターやLandport青梅I・II・IIIなどがある。
今回、NREG東芝不動産のを完全子会社化することで、同社への出資を通じた野村不動産HDと東芝の提携関係は終了するが、両社は今後も良好な事業提携関係を継続し、双方の企業価値向上を図る観点から、新たな業務提携契約を締結している。
なお、NREG東芝不動産は完全子会社化に伴い、社名が「野村不動産ビルディング」に変更となる。