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日通/人手不足の物流センター、AGF導入で省人化に成功

2020年02月27日/IT・機器

日本通運は2月27日、静岡県吉田町の物流センターに、1月31日付でレーザー誘導方式の自動フォークリフト(AGF)を導入したと発表した。

<導入したAGF>

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物流施設のうち限定された700坪の区画に、AGF(レーザー誘導式)2台のほか、専用保管ラックと自動搬送コンベアを導入した。

AGFは、日中は自動搬送コンベアから流れてくる製品を受け取り、専用保管ラックへ自動で移動して格納する入庫作業を実施。夜間は荷主の出庫データを受信し、格納された製品を自動的にピッキングして、出荷用ロケーションのラックに移動する出庫作業を行ったところ、AGFが稼働する限定エリアを含んだ棟では、導入前は5名のフォークリフトオペレーターで対応していたところ、現在は2名で対応が可能となった。

AGFを導入した物流センターでは、作業スタッフの高齢化と労働力不足による人員確保が困難な状況から、近い将来、人手不足に陥る懸念がある。また、製品を積み重ねて平置きする従来の保管方法では、積み重ねる作業に技術を要し習熟に時間がかかることや、オーダーの多様化によるピッキングの複雑さからタッチ数が増加し、製品破損事故のリスクも高まっていた。

日通は、2017年から同物流センターでの自動化技術の活用について検討を行ってきた結果、入出庫作業の一部について、AGFの導入で自動化が実現可能と判断し、2018年度以降、AGF導入を前提とした保管レイアウト変更等の準備作業を経て、今回の導入に至った。

今後も、この物流センターでは引き続きAGF導入の効果を検証し、AGFの増設や限定エリアの拡大を検討する方針だ。

なお、日通は2019年7月に札幌支店で磁気誘導方式のAGFを導入しているが、レーザー誘導方式のAGF導入は今回が初の試み。

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