JR貨物は6月16日、トラックとコンテナの間で貨物をスムーズかつスピーディに積み替えるための施設「積替ステーション」を、北関東地区の物流集積地である新座貨物ターミナル駅構内に開設すると発表した。
顧客に広く鉄道輸送へのアクセスを確保することを目指し、コンテナ専用トラックの輸送に加えて、顧客が一般トラックで貨物駅に持込みできる環境の整備を進めている。
そのため、貨物駅構内の安全な作業エリアを確保し、トラックで持ち込んだ荷物を鉄道コンテナに積み替えられる設備が「積替ステーション」になる。
この「積替ステーション」は、JR貨物グループが管理を行う用地・施設内に設置し、JR貨物が安全な作業環境を確保したうえで、多様な顧客・鉄道利用運送事業者に、広く利用の機会を提供するもの。
積替ステーション利用のメリットは、「顧客の自社トラックでの貨物駅への持込により、自社車両の有効活用が可能」「長距離でトラック運行していた運送事業者は、輸送手段を鉄道輸送に振り替えて利用することで、トラック運転手の長時間労働の緩和、働き方改革の推進につながる」「輸送貨物量(トラックの積載率)に合わせて、コンテナ利用個数を選択可能」となる。
■積替ステーションの概要
所在地:新座貨物ターミナル駅構内
(埼玉県新座市大和田二丁目1番9号)
取扱コンテナ:発送貨物及び到着貨物 JR12 フィートコンテナに限る
提供積替エリア:7エリア区分を整備しており、7個同時に積替え作業が可能(28 コンテナ/1 日あたり最大)
利用時間:1エリアにつき、1日4回転の利用時間帯を設定
1回転目 9:20~10:40 発送/到着コンテナの取扱
2回転目 11:00~12:20 発送コンテナの取扱
3回転目 13:10~14:30 発送コンテナの取扱
4回転目 14:50~16:10 発送コンテナの取扱
利用料金:積替エリアの使用料及びコンテナの移動料金が発生する
利用開始時期:7月1日
JR貨物 決算/3月期の売上高0.5%増、営業損失47.82億円