ヤマト運輸は7月6日、北海道勇払郡占冠村の村営バスで乗客と宅急便を同時に輸送する客貨混載を開始した。
客貨混載は、富良野支店から配達する午後分の宅急便を対象として実施する。
まず、富良野支店に届いた午後分の荷物を富良野駅前のバス停留所から村営バスに積み込み、占冠村役場前バス停留所まで輸送。そして、先に富良野支店を出発し、午前の集配業務を終えた占冠村担当のセールスドライバー(SD)が停留所で荷物を引き取り配達する。
これにより、ヤマト運輸ではトラックで往復2時間かかる富良野支店~占冠村間の輸送が削減され、空いた時間をサービス品質の向上に振り分けることが可能になるほか、配送車が排出するCO2の削減にもつながる。
占冠村では、宅急便の輸送によって新たな収入を獲得し、自家用有償旅客運送を活用した村営バスの路線維持に必要な資金の一部を確保することができる。
なお、この客貨混載の取り組みは、北海道初の自家用有償旅客運送を活用した村営バスによるものとして、国土交通省北海道運輸局から3月30日に物流総合効率化法の認定を受けている。