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商船三井/モーリシャス島沖での座礁・油濁発生の船舶が2つに分断

2020年08月17日/国際

商船三井は8月16日、モーリシャス沖での座礁・油濁発生の事故についての第4報を発表した。

<2つに分断されたばら積み貨物船WAKASHIO>
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(写真:AFP/アフロ)

<海図上の座礁位置>
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それによると、現地時間8月15日の14:00に、座礁・油濁発生した貨物船が2つに分断したことが確認された。船体やや後方の8番貨物艙付近の亀裂が進行し、2つに分断した。船主からの情報によれば、当局から船体前方部分を沖に曳航するように指示を受けている。船体後方部分の処置については船主(長鋪汽船)が関係当局と協議している。

これは、長鋪汽船の子会社からチャーターし、ブラジルから鉄鉱石を運ぶ予定であったばら積み貨物船WAKASHIOがインド洋航行中のモーリシャス島沖で座礁により自力航行不能に陥り、救助作業中の現地時間8月6日に燃料油が流出したもの。

現地時間8月15日夜時点での油濁の防除状況について、座礁した現地時間7月25日時点で、燃料としての重油約3800MTと軽油約200MTを保有していた。·

既に船外に流出した油約1000MTを除き、本船上に残っていた燃料油(推定約3000MT)は現地時間8月12日までにほぼ全量を回収できたと見られる。また燃料油以外の潤滑油や残渣、約100MTについては現地時間8月14日までに部分的に回収されていたと船主(長鋪汽船)から報告を受けた。これらの未回収の油が船外に一部流出した模様だが、限定的と推定。

油混じりの海水が陸上に漂着することを防ぐべく、船の周りに敷設された防除資材により回収が進められている。既に陸上に漂着してしまった油は、船主(長鋪汽船)が手配した油濁清掃業者と関係当局や地元の人々の協力により回収が進められているとしている。

なお、商船三井と長鋪汽船は共に当局との連携、情報収集、油濁拡大防止、流出油回収の支援を目的に、派遣した人員は現地に到着している。現地の新型コロナウィルスの感染拡大防止策に基づき、現地時間8月12日に入国してから8月26日までの最短14日間は外出制限されるが、各相手先との情報収集・折衝と、具体的行動計画の検討に注力している。3度のPCR検査の結果が陰性であることが確認された後に活動を開始予定だ。

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