NTTロジスコは8月17日、電源アダプターケーブルの洗浄・検査・巻取り・結束作業の「自動クリーニング・結束作業ロボット」を全国通信用機器材工業協同組合と共同開発し、NTTロジスコ埼玉物流センターに導入したと発表した。
NTTロジスコでは、撤去・回収したレンタル機器を再利用可能とするためのリファビッシュ業務(クリーニング、動作試験等)を実施しており、作業者の人手不足や高齢化等の課題を解決するため、2019年にレンタル機器本体の「自動クリーニング作業ロボット」2台を導入し、大幅な生産性向上を実現した。
そこで、さらなる省人化を目指すとともに、現在も続く新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、人手作業を減らし三密リスクの抑制を図ることを目的として、埼玉物流センターにおいて、レンタル機器の付属品である電源アダプターケーブルの「自動クリーニング・結束作業ロボット」による作業を開始したもの。
「自動クリーニング・結束作業ロボット」とは、レンタル品に付属して返却された電源アダプターケーブルをリニアモーターコンベアー上に置き、洗浄・検査・巻取り・結束の一連の作業を自動で行い、再度レンルできる状態にする。
洗浄では、リニアモーターコンベアー上に設置された電源アダプターケーブルがトンネルを通過する際にドライアイスの粒子を圧縮空気で噴射させ機器の汚れを除去する。
検査では3次元レーザーを用いてケーブル部分の損傷を判別し、良否を判定する。巻取りでは、ケーブルを束ねる長さを自動で調整しながら巻取る。結束ではケーブル良否結果に基づき結束するビニタイの色を分けて、ケーブルを結束する。
スペック的には、最大処理能力1時間あたり約360台、最大200パターンの電源アダプターケーブルの登録が可能。
導入効果として、従来の手作業と比較し、90%以上の生産性向上を実現すると共に、長時間作業が可能となり作業量の増に柔軟に対応できる。また、作業品質の均一化や教育コストの削減も期待できる。
今後NTTロジスコでは、ロボットを適用できる機器の拡大を図り、製品の回収から再生業務までワンストップで顧客のレンタルサービスやサブスクリプションサービスを支えるサービスを充実していくとしている。
NTTロジスコ/店舗間の在庫移動を支援するソリューション提供開始