商船三井は9月23日、100%子会社のEmerald Green Maritime Limited社を通じて初めて保有する世界最大級のLNG燃料供給船を「Gas Agility」と命名したと発表した。
<LNG燃料供給船「Gas Agility」(撮影 Chris Schotanus)>
「Gas Agility」は、シンガポールのTotal Marine Fuels Global Solutions(TMFGS) が傭船。1万8600m3型でフランスGTT社のMark IIIメンブレンタンク方式を採用しており、最新鋭の技術・環境性能を満たすようLNGを燃料としても利用し、また、発生するボイルオフガスの再液化装置を搭載している。
LNGは、重油と比べて硫黄分を99%、微粒子を99%、窒素酸化物を85%、温室効果ガスを20%削減可能で、厳格な排出規制を進めている外航海運業界で舶用燃料として急速に使用が進んでいる。
TMFGSと商船三井は、2隻目の大型LNG燃料供給船について2019年12月に長期定期傭船契約を締結しており、2021年の引き渡しを予定している。