iCARE、フィリップス・ジャパン、東京海上日動コンサルティングは9月23日、企業におけるSAS(睡眠時無呼吸症候群)に起因する自動車事故の抑制や、企業の健康経営を促進するサービスを提供すると発表した。
東京海上日動グループの顧客に対して、疲労・眠気度合いを診断するアンケートを行い、SASのリスクを判定。アンケートの集計で判定された「ミドルリスク層」と「ハイリスク層」に対してiCAREとフィリップス・ジャパンが共同で提供している「Sleepコーチングプログラム」を実施し、睡眠改善に取り組む。
SASは、睡眠中に呼吸が停止または浅く・弱くなる病気。代表的な症状としては「いびき」「日中の強い眠気」が挙げられ、日本のSAS患者数は300~500万人にのぼると言われている。SAS患者は交通事故を起こす確率が一般ドライバーの2.5倍といわれており、企業にとって従業員によるSAS起因の自動車事故への対策が求められている。
iCAREとフィリップス・ジャパンが提供する「Sleepコーチングプログラム」は、睡眠アンケートやオンライン学習、専門家からの健康指導の結果から、SASが疑われる従業員に対して簡易検査を行った上で専門医療機関への受診を促し、適切な治療改善をサポートするサービスで、SASの病院受診率を33%から60%に改善した実績がある。