川崎重工業は10月16日、LEPTA SHIPPING向けに8万4000m3型LPG運搬船「GAS PLANET(ガス プラネット)」を引き渡した。
GAS PLANETは、従来船型から大きく主要目を変更せずに8万4000m3のカーゴ容積を確保しており、従来船型と同様の基地へ入港可能。旧IGCコードに比べ要求される安全レベルが高い改正IGCコードに準拠している。
主機関や発電機関にはIMOのNOx3次規制に対応したシステムを採用しており、排出規制海域(ECA)を航行可能。SOxスクラバーを搭載することで、1月に施行された世界の全海域でのSOx排出規制強化に対応している。
そのほか、独自開発の船首形状によって推進性能を大幅に向上。省燃費型の主機関を採用し、プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブとコントラフィン付セミダクトを装備することで、燃料消費量の低減を図っている。
■主要目
全長:229.90m
幅:37.20m
深さ:21.90m
満載喫水:11.54m
総トン数:4万9231トン
載貨重量:5万5432トン
貨物倉容積:8万4178m3
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-C10.5型ディーゼル機関×1基
定員:35名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ