成田空港では、全日本空輸(ANA)により、初めて Sustainable Aviation Fuel(SAF、これまでバイオジェット燃料と呼ばれていた)が導入されることになったと発表した。
従来のジェット燃料と同様に、SAFが航空燃料パイプラインにより輸送されることは、国内空港初の取り組みとなる。
気候変動への対応は航空業界全体での取り組みが求められている。航空機の運航にかかるCO2排出量は成田空港全体の排出量の約7割を占めており、SAFの導入は、空港としてのCO2排出量削減に大きな効果が期待される。
成田空港では、エコ・エアポート基本計画に基づき、積極的にCO2排出量削減に向けた取り組みを実施している。今後も更なるSAFの導入について検討を進め、NAAグループ中長期経営構想に掲げるSDGsへの貢献を進めていくとしている。
今後、10月28日に千葉港頭石油ターミナルにSAF到着。受入れた SAF をタンクで静置後、航空燃料パイプラインによる輸送実施。10月28日以降は成田空港においてANAのフライトへ搭載となる。
なお、SAFとは動植物油脂や廃食油等の持続可能な原料により製造された燃料を従来のジェット燃料に混合したもの。従来のジェット燃料と同等の性質と規格認証されていて、CO2排出量の削減効果がある燃料。