Hacobuは11月2日、同社のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」が、丸和運輸機関の物流センター「アズコム吉川MK共配」に導入されたと発表した。
埼玉県吉川市にある「アズコム吉川MK共配」は、大手ドラッグストアを荷主とする物流センター。課題として、年々入出荷トラックの台数が増加する中、突発的に物量が増加した際には限られた敷地内では待機場所を確保できず、一般道にまでトラックの列が伸びてしまうことがある。要因は、トラックの入荷受付に関わる業務が効率化されていないこと、 業務改善のためのデータ取得ができていないことだった。
そうした状況で年末の繁忙期を迎えることに危機感を持ち、トラック予約受付システムとしてシェアNo.1の「MOVO Berth」を導入したもの。
丸和運輸機関はグループ全体でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、積極的に新技術活用の取り組みを行っている。この件もそうした取り組みの一環となる。
丸和運輸機関アズコム吉川MK共配の早嶋 広延氏は「これまで物流センター内では、非効率な運営や業務の改善点を把握するためのデータ取得ができていなかった。例えば、入荷トラックドライバーが持参する納品伝票を受付で受け取るまで適切な荷受け場所への移動が指示できないことや、荷降ろしにかかる時間を正確に把握できず改善策を検討できない、といった点。Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を採用したことにより、計画的な入荷作業ができ、待機車両の削減が実現できると考えた。前者は、事前に納品伝票を授受できる機能でセンター内の動きを効率化できること、後者は、『オンラインチェックイン機能』で離れた場所からでもドライバーが受付できることが要因。また、入荷作業時間をデータ化する事で、今後の改善活動に役立てることができる。これらの実現により、庫内の省人化だけではなく、CO2の削減にも寄与すると考えている」と述べている。
なお、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」とは、Logistics Cloud「MOVO」」のアプリケーションの1つで、トラックバースの予約や物流施設における入退場受付をオンライン上で管理する仕組み。入出荷情報の共有化、車両平準化、トラックの待機時間の削減を行うことが可能だ。
■トラック予約受付サービス「MOVO Berth」
https://movo.co.jp/berth_management