AZ-COM丸和ホールディングス(HD)とタイミーは3月5日、大規模災害時における相互協力協定を締結した。
丸和運輸機関とAZ-COM丸和・支援ネットワークは84自治体と災害時の支援協定を結び、被災地に支援物資を輸送する拠点の運営などを行うことにしている。
大規模な災害が起きた時、支援業務を担える人員をどう迅速に確保するかが課題だった。
協定で相互に連携するのは、主に研修会開催、人材マッチング、共同研究の3つ。
災害時、突発的に人材が必要になった際に、支援物資集配拠点で業務を担う働き手を、タイミーのアプリで募集する。
その人材を平時から育成しておくため、タイミーのワーカー向けに、AZ-COM丸和HDが研修会を開催。災害時には、タイミーを通じ、受講者を優先的に雇用しようとの狙いだ。
タイミーが公開する求人は、「1日単位」「履歴書・面接なし」で応募できるのが特長。募集する側にとっても、今すぐ働ける人が見つかるメリットがある。
研修内容や支援業務の内容、人材のマッチング方法などを共同で整理し、全国地域での取り組み拡大につなげたいという。
<左からタイミーの小川 代表取締役、AZ-COM丸和HDの和佐見社長>
調印式でタイミーの小川嶺 代表取締役は、「タイミーにはスポット・単発で働きたいと考えるワーカーが1000万人以上登録しており、中には物流業界の勤務経験者など、災害発生時に力を発揮できる人も多い。タイミーを通じ、人材と支援現場を迅速に結び付けられたら」と意義を語った。
またAZ-COM丸和HDの和佐見勝社長は、「今後、南海トラフ大地震、首都直下型地震など甚大な災害が予想され、発災時には物資の輸送・荷役が必要になる。タイミーとの協定により、災害が発生する前から人材育成する準備ができた。全国の被災地に迅速かつ円滑に物資を届け支援できるようにしていきたい」と思いを込めた。
AZ-COM丸和HDは「EC・常温物流事業」「低温食品物流事業」「医薬・医療物流事業」のほか「BCP物流事業」にも力を入れており、これがタイミーとの協定締結につながった。
丸和運輸機関/さいたま市と「災害時の物流」研修、タイミーワーカー向け