日本出版販売(日販)は11月4日、雑誌の送品拠点を統合したと発表した。
従来、日販は雑誌の送品について、書店向けの送品をねりま流通センター(東京都練馬区)、コンビニエンスストア向けの送品をCVS営業所(東京都北区)、週刊誌の送品を入谷営業所(埼玉県川口市)で行っていた。
今回、入谷営業所で行っていた週刊誌の送品を、ねりま流通センターとCVS営業所へ移管し、雑誌の送品拠点を3拠点から2拠点に集約した。移管作業は10月から順次実行し、10月31日に完了している。
全国出版協会 出版科学研究所の「出版指標年報 2020年版」によると、2019年に販売された雑誌の推定販売部数は10年前の43%(週刊誌のみだと35.9%)に減少しているが、日販では流通量が減少する一方で配送先数は横ばいの状態が続いていたため、3拠点での出荷体制を継続してきた。
そこで、出荷体制を現在の流通量に見合った適切な体制に再編するため、仕分工程の見直しによる作業効率向上に加え、製本会社や運送会社の協力を得て搬入や出荷時間を調整。これにより、入谷営業所で行っていた週刊誌の送品のうち、書店向けの送品をねりま流通センターに、コンビニエンスストア向けの送品をCVS営業所に統合することができた。
■統合後の雑誌送品拠点
「ねりま流通センター」
業務内容:書店向け雑誌送品
所在地:東京都練馬区大泉学園町7-24-13
「CVS営業所」
業務内容:CVS向け雑誌送品
所在地:東京都北区浮間4-22-1
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