川崎汽船は11月11日、シンガポールを拠点とするグループ船舶管理会社の”K” Line Ship Management (Singapore)が、日本海事協会(NK)からサイバーセキュリティーマネジメントシステム(CSMS)の認証を取得したと発表した。
川崎汽船グループの船舶管理会社では、CSMSの認証取得だけを目的とせず、サイバーリスクの脅威から安全に船舶を守るための実用的な対策と指針の策定を第一優先に取り組んでいる。
”K” Line Ship Management (Singapore)でのサイバーセキュリティ管理については、安全管理システム(SMS)マニュアルに取り込むと同時に、別冊としてサイバーセキュリティ・マネージメント・プラン(CSMP)とガイド(CSMG)を準備しており、同社が管理するコンテナ船「ONE HAMBURG」でCSMS認証を取得した。
認証の取得では、新型コロナウイルスによる制約の中で準備を進め、10月15日にNKによる認証プロセスを完了。今後は、”K” Line Ship Management (Singapore)が管理する全ての船に認証を受けた指針に基づいてセキュリティ対策に必要なIT機器を搭載し、「ONE HAMBURG」と同等のサイバーセキュリティ対策を実施していく。