ベトナムのLCC(格安航空会社)であるベトジェットは11月13日、UPSと提携してアジア発米国行きの航空貨物輸送を開始すると発表した。
<UPSの貨物機「ブラウンテール」>
ベトジェットは、新型コロナウイルスの世界的パンデミックを受けて、航空貨物輸送を強化している。
今回、UPSとの提携によって、同社が週1便ペースで運航しているハノイ発米国行きの貨物便を利用し、米国向けの航空貨物輸送を開始することとなった。
貨物は、ベトナムやタイなどアジア各地のベトジェットのハブ拠点からハノイへ輸送された後、ハノイでUPSへ引き渡し、米国へと輸送される。
今回の提携について、ベトジェット貨物部門のDo Xuan Quang CEOは「ベトジェットは、コロナ禍の新たなビジネス戦略の一環として、航空貨物ビジネスを拡大している。UPSとの提携で、ハノイ、ホーチミン、バンコクがアジアから欧米へ向けたワンストップ貨物輸送サービスの地域物流ハブになることを期待している」とコメント。
UPSベトナム・タイのラッセル・リード マネージング・ディレクターは「ベトナムの貿易にとって重要な時期に、ベトジェットとの合意に至った。ベトナム経済は成長の勢いに乗っており、グローバルサプライチェーンの変化による恩恵を受ける準備ができている。今後は、グローバル規模の簡便で信頼性の高い輸送によって、ベトジェットとともにベトナムのあらゆる規模のビジネスで輸出入の機会を拡大していく」と語った。