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インフォア/ペプシの瓶詰め工場で倉庫管理ソリューション本稼働

2020年11月13日/IT・機器

米国インフォアは11月13日、ペプシコ(PepsiCo)の多国籍フランチャイズ企業であるMenaBev社が、サウジアラビアのジッダにある30万m2を超える瓶詰め工場に、インフォアの倉庫管理ソリューション「Infor WMS」を導入したと発表した。

Infor WMSは、原材料の受入から生産、保管、完成品の出荷に至るまで、MenaBev社の業務をエンド・ツー・エンドで支え、組織全体の自動化とビジネスプロセスの最適化により、同社の生産能力の向上と継続的な成長を支援する。

このプロジェクトは、インフォアのアライアンスパートナーであり、サプライチェーンコンサルティングおよびソフトウェア導入の先進的なプロバイダーであるSNS社が成功へと導いた。

MenaBev社の工場には8つの生産ラインがあり、異なるシステム間で毎日何千件ものトランザクションが交わされており、瓶詰め工場としては世界最大規模を誇る。

また、このMenaBev社の工場は、最先端技術により自動化されている。LGV(レーザー誘導式無人搬送台車)が原料の棚入とラインへの補充を管理し、3万6000パレット以上を処理できるハイベイAS/RS(立体自動倉庫)がエレベーターとモノレールを介して生産ラインから完成品を受け取り、自動積載プラットフォームがトラックに荷物を積込む。

MenaBev社が倉庫管理システム(WMS)の機能を最大限に活かして、今回のプロジェクトを成功させるためには、SNS社のコンサルタントのWMSへの知見が不可欠だった。加えて、大規模かつ複雑な実装を管理してきたSNS社の経験を活かして、MenaBev社の固有要件を満たす適切なソリューションを構築する必要があった。

Infor WMSは、ERP(インフォアの製造業向けERPであるInfor LNを含む)や製造実行システム(MES)、ラボ情報管理システム(LIMS)、OEMシステムなど7つの異なるシステムと連携し、リアルタイムに統合して、あらゆる統合における問題を監視画面で検知することができる。

フル生産モジュールを使用することで、LGVにメッセージを送信して生産ラインへの供給を指示し、完成品パレットをハイベイ倉庫に通知したり、MenaBev社の要件に合わせてカスタマイズしたヤード管理ソリューションを用いて、ドックの割り当てや工場へのアクセスを管理したりすることができる。

MenaBev社のTamer Salem MESおよび自動化マネージャーは、「紙を1枚も印刷せずに、サプライヤのマルチフィールド・バーコードを使って原材料を受け入れ、消費実績をベースに生産への補充を起動し、トラックにパレットを積み込むことができる。新しいシステムのおかげで、倉庫内プロセス全体を可視化することができた。当社の広範な業務に対応できる最適なソリューションを実装するために、SNS社と緊密に連携してきた。私たちは、製造、販売、流通業務に最先端技術を活用することに全力で取り組んでいることを誇りに思っており、今回のプロジェクトはまさにその思いに適っている。新しい働き方がもたらすメリットを喜んで受け入れ、今後のビジネスの新たな展開を楽しみにしている」と述べている。

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