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DHLジャパン/99億円を投じ大阪府堺市に「大阪DC」を開設

2020年11月24日/物流施設

DHLジャパンは11月24日、大阪府堺市内に、新たに「大阪ディストリビューションセンター」(大阪DC)をオープンすると発表した。

<MFLP堺の3Fに開設>
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<稼働前の大阪ディストリビューションセンター内部の様子。(2020年9月撮影)>
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<これまでより大阪市街地に近い立地で通関・仕分けを行うことで、関西圏のお客様へ優れたアドバンテージを提供することを目指す>
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施設は、これまで西日本を発着する国際貨物の玄関口として輸出入通関/保税貨物管理を行ってきた関西国際空港ゲートウェイの機能を引き継ぐと共に、関西国際空港サービスセンターも移転し大阪セントラルサービスセンターと統合、大幅に陣容を拡大し関西地区の中心的な拠点となる。この大阪DCの開設には約99億円が投資され、DHLジャパンとして過去最大の投資額となる。

大阪DCは、倉庫面積を約2万1000m2に拡大し、最新鋭の仕分け装置に加え高度な自動エックス線検査機器を導入し、貨物処理能力を大幅に向上させただけではなく、高度なセキュリティ体制も構築している。また、同施設は全面的にLED式の照明を導入し、仕分け装置にも随所に省エネ機能を取り入れ、消費電力の削減など環境面にも配慮した施設を目指している。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界経済に先行き不透明な見通しが広がっている中でも、モバイル端末・SNSの発展や「巣ごもり消費」で、ネットショッピングをはじめとする越境イーコマース(越境EC)貨物が大幅に増加し、国際エクスプレスの現場では貨物量の増加傾向が続いている。ゲートウェイ機能をもつディストリビューションセンターを関西国際空港敷地外の、より大阪市街地に近いロケーションに移設することで、より大阪中心部など、ビジネスエリアの顧客へのサービス向上が期待されている。

DHLジャパンのトニー カーン社長は、「この新施設は、DHLジャパンとして日本市場でのマーケットリーダーとしての立場を確たるものにする象徴となる。コロナ禍で世界経済に不透明感がある中でも、DHLは人々を繋ぐ国際エクスプレス企業として欠くことのできない輸送ビジネスの潜在的なニーズを確信しており、これまでで最大の投資に踏み切った。関西圏の顧客に優れた国際エクスプレスサービスを提供するとともに発展していきたい」と、述べている。

2020年11月より旧施設からの業務を順次移管し2021年に本格運用を開始する予定だ。なお大阪DCの開設に伴い、現在の関西国際空港ゲートウェイと関西国際空港サービスセンターはクローズする。

■施設概要
名称:大阪ディストリビューションセンター
所在地:大阪府堺市堺区築港八幡町1-171 三井不動産ロジスティックパーク3F
倉庫面積:2万1000m2
投資額:約99億円

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