TOYO TIREは12月16日、生産子会社「Toyo Tire Serbia d.o.o. Beograd(トーヨータイヤセルビア)」が、セルビア共和国インジヤ市で新工場建設予定地において起工式を開催したと発表した。
TOYO TIREは差別化された付加価値の高い製品を強みとし、北米市場を基軸にグローバルでの事業展開を推進している。同社8番目の生産拠点となるセルビア工場は、グローバルな成長戦略を実現する第一歩と位置付けられており、2019年11月に開設した欧州R&Dセンターと連携してコスト競争力と高い技術力を追求していく。
この工場では、2022年4月よりタイヤ生産の稼働を始め、2023年夏には年産約500万本(乗用車用タイヤ換算)のタイヤ生産体制を確立する計画だ。
TOYO TIREの清水隆史社長は「この工場で生産される製品の多くは、将来ドイツの新R&Dセンターで設計・開発される予定。当社は、ヨーロッパで地産地消を進めていきます」と、欧州初の同社工場での生産稼働に向けて意気込みを語った。
また、臨席していたヴチッチ大統領からは「この投資は、セルビアにとって言葉に表せないほどの非常に重要で価値のあるもの。TOYO TIREの進出を支援していただいた日本とわが国の人々に最大級の敬意を表したいと思う」と感謝のコメント。
■新工場 概要
建設予定地:セルビア共和国 ヴォイヴォディナ自治州 インジヤ市
敷地面積:約60万m2(約150エーカー)
生産開始:2022年4月(予定)
生産能力:年産500万本(乗用車用タイヤ換算)
従業員数:約580名
投資額:約488億円
生産品目:乗用車用、SUV用、ライトトラック用ラジアルタイヤ