佐川急便は3月9日、スタートアップとのアライアンスに取り組む「HIKYAKU LABO」主催のオープンイノベーションプログラム「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM」について、第1期の成果を発表するデモデイを開催した。
「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM」は、スタートアップ企業とのオープンイノベーションによる新規ビジネスの創出を目指し、2020年9月に開始した取り組み。採択企業5社と佐川急便の専任開発担当者が、二人三脚で実証実験などを通じて事業共創を進めてきた。
デモデイでは、各企業でのとりくみについて進捗や成果を発表。審査の結果、特に優れた取り組みに贈られる「最優秀賞」に、LOZIの「『スマートバーコード』で事業者間のサプライチェーンを連携」を選出した。
LOZIは独自のトレース&トラックソリューション「SmartBarcode」を利用し、「1つのQRコードで物流事業者をつなげる」をテーマに、異なる事業者間での共同配送におけるモノの動きの可視化、事業者間でのデータ連携を実証した。
今後はSmartBarcodeを利用することで、荷主や荷受人が貨物の状況を正確に把握し、物流会社が共同配送を円滑に行えることを目指し、佐川急便と引き続き検討を進めていくとしている。
その他の4社についても、ビットキーが「優秀賞」、スマートショッピングが「HIKYAKU LABO賞」、Sigfossが「オーディエンス賞」、Lexxplussが「審査員特別賞」をそれぞれ受賞した。
佐川急便と5社は、プログラム期間終了後も物流に関する社会課題の解決に向けて、引き続き協業の可能性を模索していく方針。「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM」については第2期も計画しており、詳細が決まり次第発表するとしている。