アズミーは3月17日、組み込み型AIを使った小型トラック用カメラシステム「ACSL-0001」を発売した。価格はオープン。
<小型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0001】>
昨今、増加する小型トラックと自転車や小型バイクとの接触事故(左巻き込み事故)防止対策のカメラシステム。小型トラックの左側ミラーのブラケット部に取り付けて使用する。小型カメラに組み込まれたAIが小型トラックの左側方のすり抜け追い越しや急な割り込みを検知し、ドライバーに警告することで事故を防止する。
一般的にAIはクラウドなどのシステムが主流で、小型トラックに利用するには費用と電力、パッケージングが課題だった。アズミーでは組み込み型のAI(Embedded AI)を採用することで、コストを抑え、低電力な小型カメラを実現。ネットワーク不要でAIの学習モデルを小型カメラで実行できるようになった。取り付けも社内整備士などが簡単に行える。
また、特徴点を認知するというディープラーニングのAIを小型カメラに組み込んだことで、最低限の装着基準を満たせば、システムの初期設定が不要で、歩行者や自転車、小型バイク、周囲の自動車などを背景から分離し、危険な動きだけを検知できるとしている。
アズミーでは、安価に導入できるシステムとしてトラック事業者が持つ全車両で安全装置としての大量導入などを見込んでおり、2021年度に約1500台の販売を目指している。
■小型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0001】の仕様
電源:DC 12V、またはDC 24V(10.8V~28.8V使用可能)
アース方式:マイナスアース方式
最大消費電流:250mA以下
出力映像:鏡像
撮像素子:1/3インチ カラーCMOSイメージセンサー
画素数:約31万画素(センサー部約130万画素)
画角:水平約180度/垂直約135度
検知照度範囲:60lx以上
検知対象物速度:対人約8km以下
対車両:約25km以下
防水構造:IP68(カメラ本体)、IP67(ケーブルコネクタ)
外形寸法:カメラ本体:(W)41×(H)29×(D)38mm、ブザー:(W)61×(H)23×(D)43mm
質量:600g(延長ケーブルなど含む)