プロロジスは3月18日、兵庫県神戸市で開発を進めていた「プロロジスパーク神戸5」を竣工したと発表した。
「プロロジスパーク神戸5」は現在、賃貸契約率100%となっている。1・2階は、着工以前に三菱食品と賃貸借契約を締結済みであり、生活協同組合コープこうべの食品の保管・配送拠点として利用される。3・4階は、2020年12月に三井物産グローバルロジスティクスと賃貸借契約を締結済みであり、大手アパレルブランドの物流拠点として利用される。
「プロロジスパーク神戸5」は、神戸市内陸部に神戸市が開発する「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に開発。同パーク内では「プロロジスパーク神戸」、「プロロジスパーク神戸2」、「プロロジスパーク神戸4」の3つのBTS型物流施設が稼働中。また、「プロロジスパーク神戸3」もマルチテナント型物流施設として計画中であり、5月に着工を予定している。
開発地は山陽自動車道「神戸西IC」より至近であり、交通アクセスに優れた地点にある。新名神高速道路を利用し、京都・奈良・滋賀・中京方面へアクセスしやすく、山陽自動車道を経て全国に広がる広域幹線網にも直結しており、西日本広域をカバーできる戦略的な物流拠点。また、JR「三ノ宮駅」、神戸市営地下鉄「西神中央駅」からのバスもあり、従業員にとっても交通の便が良い立地だ。
さらに、神戸市内陸部の丘陵地帯に位置しているので津波等の災害リスクがなく、地盤が強固であり、アクセス性に加えて、防災性の高さが、入居企業の契約要因にもなっている。
「プロロジスパーク神戸5」は、約2万m2の敷地に、地上4階建て延床面積約4万5000m2のマルチテナント型物流施設として開発。スロープを備え、1階と3階のトラックバースに40ftコンテナトレーラーが直接アクセスできる構造だ。
1・2階は、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する冷凍・冷蔵倉庫となっている。冷凍スペースのうちの一部は大型の自動ラック倉庫を導入するため、吹き抜けとなっている。
地域特性として自家用車による通勤者が多いため、約200台分の駐車スペースを敷地内に整備し、入居企業の雇用対策をサポートする。駐車スペースの一部には、プロロジスとしては初めて2階建て自走式立体駐車場を採用した。
プロロジスのBCP(事業継続計画)の一環として、緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機、非常用水槽などを備えている。加えて、近年増加傾向の大型台風や大規模地震を考慮した仕様を一部採用している。3・4階の倉庫内にはプロロジスが共同開発した高天井用人感センサー付きLED照明を採用し、環境負荷軽減と入居企業の電気代削減に寄与する。
なお、プロロジスは関西地区では、「プロロジスパーク京田辺」など現在17棟の物流施設を開発・運営中。兵庫県では、「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に「プロロジスパーク神戸3」が今春着工するほか、「プロロジスパーク猪名川1・2」を開発中だ。
■概要
名称:プロロジスパーク神戸5
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘7丁目6-5
敷地面積:1万9979.19m2
延床面積:4万5354.57m2
構造:地上4階建、鉄骨造
着工:2020年1月
竣工:2021年3月
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