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名村造船所/10万トン型ばら積み運搬船「KAGAWA MARU」竣工

2021年04月28日/IT・機器

名村造船所は4月28日、佐賀県の伊万里事業所で建造してたERICA NAVIGATION S.A.向けの10万重量トン型ばら積み運搬船「KAGAWA MARU」を引き渡したと発表した。

<KAGAWA MARU>
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「KAGAWA MARU」は、本船は石炭、鉄鉱石などを運搬するポストパナマックス型ばら積み運搬船。名村造船所では、幅広浅喫水10万重量トン型ばら積み運搬船シリーズの3番船となる。

船は「共通構造規則(CSR-BC&OT)」に適用しており、パナマックス型と比べ、浅い喫水でより大きな載貨重量を確保できる幅広浅喫水船型(6ホールド)となっている。バラストタンクの腐食防止としてバラストタンクの塗装性能基準(PSPC-WBT規則)にも準じた。
また、独自開発の「Namura flow Control Fin(NCF)」と「フィン付かじ(Rudder-Fin)」を装備しており、風圧力低減型居住区や低摩擦型船底防汚塗料を使用して推進性能の向上を目指した。同時に、電子制御式主機関を採用することで燃料消費量の低減、機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を導入し、船内メンテナンス作業の低減を図っている。

さらに、港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水、ホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水などの貯蔵タンクを装備したほか、バラスト水管理条約に沿ったしたバラスト水処理装置を搭載。2020年1月1日から一般海域で強化された硫黄酸化物(SOx)排出規制に適合した「SOxスクラバー(排ガス浄化装置)」も搭載した。

■KAGAWA MARUの概要
全長:249.94m
幅(型):43m
夏期満載喫水型:12.90m
総トン数:6万99総トン
載貨重量:10万1370重量トン
主機関:MAN B&W 6S60ME-C8.5 1基
定員:25名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:リベリア

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