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トラスコ中山/名大と産学連携、GROUND、シナモン資本業務提携

2021年06月15日/SCM・経営

トラスコ中山は6月14日、名古屋大学と産学連携契約を6月15日付で締結するとともに、6月30日付で GROUND、シナモンと資本業務提携契約を締結すると発表した。

<トラスコ中山が目指す次世代流通>
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同社は、これまでに培ってきたノウハウ及び無形、有形資産を最大限活用し、日本のモノづくりを永続的に支えていくための新たな流通プラットフォームを構築する。これにより、今後AIやロボット活用をはじめとするデジタルトランスフォーメーションの一層の加速を図る。

新流通プラットフォームを実現するために物流ロボットの GROUND、AI のシナモンと資本業務提携を結び、同社のみでは不可能な次世代流通を創造する。

また、2024年稼働予定のプラネット愛知の新設に際し、名古屋大学と産学連携を実施し、「未来型物流センター」を構築する。このプロジェクトの総投資額は約200~250億円を見込んでいる(プラネット愛知の建設費を含む)。

名古屋大学との産学連携では、トラスコ中山の物流において、ロボティクスおよびデジタルの活用は益々重要になっている。そのような状況下、最先端の人間機械協奏の研究を進める名古屋大学と次世代の物流を構築すべく共同研究を行う。この産学連携により、人間機械協奏技術コンソーシアムの活用と検証を通じてプラネット愛知の共同構築を行うとともに、多種専門性を持つ学生・ベンチャー創業者・連携企業との共同研究を通じて人材育成を行う。

GROUNDとの資本業務提携では、出資金額は5億円。出資理由として、ロボットやAI物流ソフトウェアをはじめ、先端のソリューションの企画・提供で庫内の全体最適を図る能力を兼ね備えた日本トップクラスのベンダーであり、これまでの協業により同社ビジネス及び物流に関する見識は大変深く、共通理解の元で課題解決に取り組める唯一のパートナーであるためとしている。

提携業務は、AIやロボティクス等の最先端の技術を用いた物流ソリューションに関する高度な知見を活かした次世代物流の実現及び物流プロセス全般の機能強化を行う。

シナモンへの出資金額は5億円。出資理由は、約100名の高度なAI人材に加え、金融機関をはじめとするシナモン AIの導入実績が明確にあり、ハーベストループという独自理論を実践し、同社の課題解決に適したAIモデルを構築しているため、としている。

提携業務として、AIを活用して同社の競争力の源泉である商品データの拡充、在庫の最適化、業務の自動化、また技術・人材・組織などあらゆる経営分野に必要不可欠なAIを導入することにより中長期的に事業を強化する、としている。

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