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シンク・ロジスティクス/RVC LINEと提携、RORO船チャーター

2021年10月19日/SCM・経営

自動車輸出に特化したロジスティクスサービスを提供するシンク・ロジスティクスは10月19日、 ドバイの船会社「RVC LINE」の日本総代理店として8月2日に契約し、RORO船をチャーターし、 9月に大阪・横浜の2港で初シッピングを実現したと発表した。

<RORO船をチャーターしての自動車輸出>
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コンテナ・スペース不足により輸出困難な状況が続いている中で、 スピーディなソリューションを提供している。

ドバイの船会社であるRVC LINEが日本に配船するのは、 今回が初となる。日本市場への参入を希望するなか、 日本総代理店となるパートナー企業を求め、 シンク・ロジスティクスを選んだ。

フォワーダーが船をチャーターするのは極めて珍しいことだが、RVC LINEでは「今後、 日本で展開するにあたって、フレキシブルかつスピード感ある対応ができる企業とパートナーシップを結びたい」という意向のもと、 シンク・ロジスティクスの実績やスタンスを評価しての契約となった。

コロナ禍など様々な影響でコンテナ不足問題が続いている現在、まとまったスペースを確保できるチャーター船は、自動車輸出を行う荷主にとって、まさに「助け船」となるタイミング。同社では、顧客の事業業成長を後押しするロジスティクスを提供するという基本姿勢のもと、 日本総代理店となる判断をしたもの。

初シッピングでは日本~南米航路のサービスを開始。RVC LINEが9月に配船したRORO船の積み地は大阪・横浜の2港で、 向け地はイキケ・チリ。 2回目の配船は2021年11月中旬の予定で、 これ以降は今後の調整となる。

日本の港湾運送事業には多数のステークホルダーが関わっており、 とくに初参入の船会社の場合、手続きや調整に時間を要するのが一般的。今回は関係各社の協力体制のもと、それぞれがフレキシブルに対応しながら、契約から船積みまで2か月という従来にはなかったスピード感で実現にこぎつくことができた。

シンク・ロジスティクスは自動車輸出フォワーダー(利用運送事業者)の立ち位置で、クライアント企業のビジネスモデルや要望にマッチした輸送サービスを提案し、輸出プランを最適化するというコンセプトで取り組んできた。

今回の取り組みは、 コンテナ・スペース不足の問題を解消してスムーズな輸出を実現するという目的のもと、これまでのビジネス領域を超えたサービス提供となった。今後は自社の強みである輸出国とのリレーションを活かしながら、このサービスのレギュラー化・拡大化を視野に入れて取り組んでいくことを検討中、としている。

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