日本貨物鉄道(JR貨物)が11月17日に発表した10月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は167万5000トン(前年同月比7.8%減)、車扱が71万8000トン(0.6%減)で、合計239万4000トン(5.8%減)となった。
コンテナは、コロナ禍に伴う需要低迷の影響を受け、積合せ貨物を除く全品目で前年を下回った。
自動車部品は、半導体不足や東南アジアからの部品調達困難を受けて自動車各社が生産調整を行った影響で、大幅減となった。農産品・青果物は、北海道地区の夏季干ばつによる作柄不良に伴い玉葱や馬鈴薯を中心に低調に推移した。エコ関連物資は、建設発生土の輸送が7月半ばに終了したため前年を下回った。一方で、積合せ貨物は3月と10月からのブロックトレイン運転開始等によって前年を上回った。
車扱は、石油が外出自粛や原油相場の騰勢に伴う価格上昇によって低調に推移したほか、セメント・石灰石も前年を下回り、車扱全体で前年同月を下回った。