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鴻池運輸/投資額18億円、自社運航新造船12月17日就航

2021年12月20日/IT・機器

鴻池運輸は12月20日、日本・台湾間で提供している定期配船サービス向けに新造船「 KIZUNA 21」 を投入し、12月17日に運航を開始したと発表した。

<KIZUNA 21試運転の様子(写真提供:佐々木造船)>
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新造船の投資額は約18億円。

新造船「KIZUNA 21」は在来型貨物船で、日本・台湾間の主に鋼材・重量物の輸出入貨物を扱う定期配船サービス向けに使用していた自社運航船「VENUSヴィーナスSEVENセブン」に代わる船。

「KIZUNA 21」は、「VENUS SEVEN」と比べ搭載クレーンの大型化を図り、吊り上げ荷重40トンのクレーンを2基装備し 、最大で80トンの貨物に対応できる。また、「VENUS SEVEN」の積載重量が5000トンであったのに対し、「KIZUNA 21」は最大8000トンに大型化した 。さらに、燃費の向上とCO2の排出量削減を図るため、省エネタイプのエンジンを搭載した他、スクリューの流力を向上させる佐々木造船の特許技術を導入している。

なお、今後は大阪を起点として、毎月上旬・下旬の配船スケジュールで、日本・台湾間を定期運航予定。

12月20日就航セレモニーで鴻池運輸安岡将弘海外統括本部副本部長は「顧客への安定的かつ魅力的なサービス提供を継続・拡大するために 、代替を決定した。従来の 5000トン級から8000トン級への船体やクレーンの大型化によってさらなるサービスの付加価値を高めていけるものと考えている。社内公募で多くの社員が支持した『KIZUNA』 という船名は、‟『人』 と 『絆』 を大切に、社会の基盤を革新し、新たな価値を創造する、という同社の企業理念に由来し、141年前の創業時からのDNAが、現在の社員にも受け継がれ浸透していることの象徴であると考えている」と述べた。

■概要と特徴

名称:KIZUNA 21
全長:104.22m
全幅:18.40m
積載重量トン数:8015t
設備:40tクレーン 2基 (80t)
特徴:在来船で重厚長大貨物に対応可能、40tクレーンを2基装備し、最大80tの吊り上げが可能、燃費の向上とCO2の排出量削減を図るため、省エネタイプのエンジンを搭載した他、スクリューの流力向上のため、佐々木造船の特許技術を導入
運航開始日:2021年12月17日

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