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C&W/茨城県つくば市で7.1万m2のマルチ型物流施設着工

2022年03月29日/物流施設

クッシュマン・アンド・ウエイクフィールド(C&W)は3月29日、茨城県つくば市でマルチテナント型の物流施設 「LFつくば」を着工したと発表した。

<「LFつくば」完成予想図>
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<上空から見た「LFつくば」>
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グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(CWAM)は、つくばファシリティ特定目的会社を通じて2021年に開発用地を取得し、2022年3月24日に起工式を執り行った。

計画地は常磐道「桜土浦」ICから約7.8km、圏央道「つくば中央」ICから約8.0kmに位置し、北関東・東北エリアのみならず、圏央道を利用し都心部を経由せず首都圏広域をカバーできる立地となっている。また、計画地から30分圏内に約24万人の労働人口を抱えており、雇用確保の観点からも好立地と言える。

「LFつくば」は、約3万m2の敷地に地上5階建て、延べ床面積約7万1000m2、シングルランプウェイを備えたマルチテナント型物流施設として建設される予定。バースには45フィートコンテナ車を含む大型車両が1~4階へ直接接車できる。テナント区画は1フロア最大約1万2000m2、フロア分割により施設全体で最大8テナントが入居可能。

4階と5階は保管効率を重視したメゾネット形式とし荷物用EV及び垂直搬送機で接続、駐車場335台を確保するなど、テナントの様々なニーズに柔軟に対応する。また建物内には最大8テナント分に対応した荷受けエリア(伝票処理室・休憩室・トイレ)や、カフェテリア・売店などを設置し、施設内で働く人々やドライバーにも配慮した快適な空間を提供する。

開発する施設は、建築環境総合性能評価システムCASBEE Aランク認証、建築物省エネルギー性能表示制度BELS5スター、ZEB(年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物)を見据えた先進建築物を示すZEB Ready認証の取得を予定している。外壁には断熱性、耐久性の高いサンドイッチパネルを採用し、屋根には日本ベネックスによる太陽光発電設備を設置する。

またBCP(事業継続計画)への対応として24時間対応の非常用発電機を備える。これにより停電時でも乗用エレベーター、電動シャッター、トイレ等が一定時間使用できるなど、事業の継続あるいは早期復旧を可能とする仕様を取り入れる。

CWAMの田中 義幸社長は「今回、LFつくばの着工を無事に迎えられたことを大変嬉しく思う。この施設は首都圏の物流を支える常磐道と圏央道の交差する場所にあり、今後さらに需要を増すと考えられる物流施設の中でも高い将来性を有した物件と考えている。当社のESG戦略を通じて環境にプラスの影響を与えながら、今後も質の高い物件供給により地域経済の発展に貢献していく」と述べている。

<位置図>
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■概要
施設名:LFつくば
所在地:茨城県つくば市さくらの森25番2
敷地面積:3万735.00m2
延床面積:7万1049.86m2
構造:地上5階建て、鉄骨造
着工:2022年3月
竣工:2023年7月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証、BELS 5スター、ZEB Ready認証(いずれも予定)
設計・施工:安藤・間
コンストラクション・マネジャー:フクダ・アンド・パートナーズ

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