日本出版販売(日販)は4月4日、物流拠点の「王子流通センター3号館」(東京都北区)で、実質的にCO2排出量がゼロとなる再生可能エネルギー(再エネ)由来の電力を100%導入すると発表した。
グループで推進するESG(社会・環境・企業統治)の取り組みの一環で、2021年2月に設置した自家消費太陽光発電と合わせて、完全なCO2フリーの物流センターとして稼働する。
今回、導入した再生可能エネルギー由来の電力は、トラッキング付・FIT非化石証書などが付与された実質再生可能エネルギー電気で、バイオマスや太陽光由来などのエネルギーになる。
非化石証書は、再生可能エネルギー由来の電力の価値を証書化したもので、トラッキング付非化石証書は、電源種や発電所所在地などのトラッキング情報が付与された非化石証書を指す。
王子流通センター3号館は、年間約150万kwhのエネルギーを消費しており、再生可能エネルギー由来の電力を導入することで、約660トンのCO2排出量の削減が可能となるという。
王子流通センターは、本館と3号館で構成する。本館でも再生可能エネルギー由来の電力を全体の10%導入。王子流通センター全体では年間で約920トンのCO2排出量を削減する。削減量は、グループの雑誌・書籍の輸送を除く送品物流全体で排出するCO2の約13%に相当する。
日販では、グループの中核企業として将来にわたって出版流通を持続するため、今後もCO2排出量の削減に取り組むとしている。
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