アルフレッサホールディングスは5月20日、アイ・ティ・イー、キリックスリースの2社と共同で「医薬品配送用EV」を開発したと発表した。
同EVは、環境に配慮しながら医薬品流通過程での温度管理、衛生管理、各種手順書などの作成等に関する国際基準である「PIC/S GDP(Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme Good Distribution Practice)」に準拠した医薬品配送を実現することを目的として開発した車両。
荷室にはアイ・ティ・イー製の「アイスバッテリー」と呼ばれる特許技術を用いた保冷剤を搭載。車両を充電する際に車載冷凍機でアイスバッテリーを凍結させると、以降は荷室の冷却をアイスバッテリーの冷気で行い、電力を使用せずに荷室内を最適な温度に保つことができる。
アルフレッサは、同EVの本格稼働に向けた実証実験を5月13日に開始。府中事業所に車両1台を導入しており、あらゆる外気環境下でも荷室内温度を15~25℃に保つことを目指し、検証を重ねていくとしている。
■車両概要
ベース車両:日産自動車「e-NV200」
乗車定員:2名
最大積載量:350kg
荷室内の管理温度帯:15~25℃