近海郵船は7月22日、「東京/大阪/那覇(沖縄)」航路で従来の運航船に代わって新造RORO船「しゅり」を就航すると発表した。
7月26日20時40分の大阪発~那覇向けから運航を開始する。
新造船は、既存船と比べて大型化し、積載能力を13mトレーラー161台(もしくは13mトレーラー111台+コンテナ121TEU)へと増強。
フィンスタビライザーによって船体動揺を低減し、貨物輸送の安全性を向上しているほか、環境にも配慮した省エネ設計を採用している。
沖縄発着貨物の輸送に加え、トラックドライバーへの労務管理規制が厳しくなる2024年に向けて、東京~大阪間の本州間物流にも寄与していく。
■RORO船「しゅり」概要
就航航路:東京~那覇、大阪~那覇、東京~大阪
資格:限定近海区域(非国際)
船級:日本海事協会(NK)
搭載能力:13mトレーラー161台(もしくは13mトレーラー111台+コンテナ121TEU)
総トン数:1万5816トン
全長:180.3m
型幅:27.0m
満載喫水:7.20m
航海速力:約21.1ノット
減揺装置:フィンスタビライザー
ランプウエイ:船首7.0m×30.0m、75.0トン
船尾:7.0m×38.0m、75.0トン
船内電源:220V×95口、440V×5口(冷凍冷蔵貨物用)
その他設備:陸側でも主機の運転状況確認ができ、 安全運航に役立つシステム「SIMS3」を搭載
船主:瀬野汽船
建造:日本シップヤード
運航者:近海郵船