日本通運は12月15日、近海郵船と連携し、新たに日本海ルート(敦賀港-博多港)の海上輸送と鉄道輸送を組み合わせたSea&Railサービスを12月16日から開始すると発表した。
Sea&Rail サービスの特徴は、「CO2 排出量を削減する環境にやさしい輸送サービスで、顧客のESG経営に貢献」、「2024年労働法制変更に伴う労働力不足に対応した解決策として効果的」、「輸送ルートを複線化し、災害発生時の輸送障害区間を回避可能とすることで BCP(事業継続にも有効」、「日本通運の独自コンテナである、鉄道・海上双方で使用可能なRSVコンテナを利用することで、荷物を取り出して積み替えることなく鉄道と海上の間を相互にシフト可能』、「鉄道やトラック輸送と組み合わせることで、港から離れた場所でも集配の対応が可能」などがある。
今後の展開では、近海郵船との連携による新たなルートの開発や、その他のフェリー会社とも連携し、Sea&Railサービスの拡充に取り組んでいくとしている。
なお、NXグループは、長期ビジョン「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営の確立」を実現するため、トラック中心の輸送形態から鉄道・船舶を利用した輸送形態へ切り替えるモーダルシフトに積極的に取り組み、複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供と、顧客のCO2排出削減に貢献するサービスの創出に取り組んでいる。
また、2024年には、トラックドライバーに対する時間外労働規制の強化により、将来的な労働力不足も見込まれ、長距離トラック輸送についても今後の大きな課題となっている。