やさいバス、フジドリームエアラインズ(FDA)、マックスバリュ東海、及び北海道コカ・コーラは7月27日、北海道の豊富な食材をFDAの定期路線便を活用し、新鮮なままの野菜を預け荷物として空輸し静岡県に届ける事業を共同で実施すると発表した。
同事業は2021年12月に実証実験をスタートしており、今後事業を継続的に実施できるよう各社協力して進めていく。
<空飛ぶフードプロジェクト開始>
やさいバスは、2017年3月にエムスクエア・ラボと鈴与が共同で創業した地域の生産者と購買者をつなぐ共同配送システム。地域の産地から消費地まで、最短でその日のうちに届ける仕組みを構築し、生産者と購買者双方にメリットのある新しい流通システムを全国で展開している。
やさいバスは今年5月20日から北海道での事業を開始。その運営事業体として北海道コカ・コーラが参画し「やさいバス北海道」を運営している。同プロジェクトでは、北海道内の産地や空港までの物流をやさいバス北海道が担い、新千歳空港から静岡空港までFDAの定期路線便を活用する。その後、静岡空港からは、再度やさいバス静岡が配送を担い、マックスバリュ東海の店舗に直接配送し、消費者に新鮮な北海道の食材を届ける。
この取り組みにより通常、店頭まで2~4日程度かかる物流を、当日に店舗まで届けることが可能となる。また、鮮度感だけでなく食材の情報、人と人との関わり等を静岡県の住民に届けることで、産地と消費地双方の活性化につなげていく考え。4社はさらに今後、同プロジェクトの振り返りを行うことで、遠距離の食材流通に関する知見を高め、さらなる流通の効率化、産地の収益改善に努めていくとしている。
<販売商品>
「飛ぶフードプロジェクト」の実施日は7月30日、新千歳空港から出発予定。販売商品は札幌伝統野菜「札幌みどり(枝豆)」、とうもろこし他。販売店舗はマックスバリュ磐田西貝塚、同豊田店など4店舗となっている。