ユニ・チャームの生産子会社であるユニ・チャームプロダクツは7月27日、第23回物流環境大賞において「先進技術賞」を共同受賞し、日本物流団体連合会より表彰を受けたと発表した。
ユニ・チャームプロダクツは、住友精化、井本商運、日立物流、バンテックと共同して、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを取り入れ、物流の選択肢を拡充する取り組みを進めた。
この取り組みにより、二酸化炭素(CO2)排出量の低減やトラックドライバーの労働時間が短縮するなど、将来にわたる持続可能性への貢献が高く評価され今回の受賞となったもの。
具体的な取り組み内容では、まずモーダルシフトを実現したこと。兵庫県から福岡県への紙おむつ資材輸送について、トラック輸送から海上輸送へモーダルシフトを実施した。
また、海外輸出用のコンテナを国内資材輸送用に転用するラウンド運行を実現。トラックで輸送していた紙おむつ資材を、積載量の大きい海外輸出用40フィートコンテナへ変更することによって、運行回数を半減した。また、荷下ろし後のコンテナは、福岡県から海外への製品輸出に活用する仕組みを構築した。
さらに、海外輸出用の荷物積み下ろしを自動化。輸出用のコンテナへの荷物の積み下ろし作業をバンニングマシンの導入によって、労働負担を軽減した。
この取り組みを通じて、二酸化炭素(CO2)排出量の61.8%削減(年間換算271トン)、ドライバー運転時間59%削減(年間換算2077時間)、輸出コンテナ荷物の積み下ろし作業の時間を削減(年間875時間)した。
物流業界は、ドライバー不足や物流費の上昇、二酸化炭素(CO2)排出量の削減など、様々な課題を抱えている。同社では、今後も持続可能な物流体系構築と環境負荷低減に向け、環境保護の推進や、社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献していくとしている。
ユニ・チャーム/鴻池、ロジスティード等と物流環境大賞で特別賞