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倒産速報/日本ロジステック負債75億、運輸・倉庫業界で今年最大

2022年08月30日/3PL・物流企業

帝国データバンクは8月30日、日本ロジステックと関係会社の日本ロジステックサポートの2社が東京地裁へ民事再生法の適用を申請したと発表した。

<日本ロジステックが入居するビル>
20220830tosan - 倒産速報/日本ロジステック負債75億、運輸・倉庫業界で今年最大

同社は、2017年12月に設立。1959年10月に創業した旧・日本ロジステック(現・日本ロジステックホールディングス)からグループ管理事業以外の事業を2018年4月に引き継ぎ、首都圏各所(東京、千葉、神奈川、埼玉)に倉庫を主体とするセンターを設け、倉庫事業を主体に、通関業、貨物運送取次業、荷造資材販売、不動産賃貸業、産業廃棄物収集・運搬業など総合物流サービスを手がけていた。

旧・日本ロジステックの時代から長年の業歴を有し、首都圏集中型の総合物流業者として、特に一般消費財の物流、流通加工技術、物流情報システムの構築に強みを持ち、2022年3月期には大手通信事業者関連の受注が伸長し、年収入高約405億6900万円を計上していた。

日本ロジステックサポートは、1990年6月に設立。電気製品、食料品、衣料品などの一般貨物自動車運送を手がけて、2022年3月期の年収入高は約8億5500万円を計上していたが、日本ロジステックに連鎖する形となった。

しかし、近年は業容拡大の主軸となった上記大口受注が一服、反動減となっていたなか、今回の措置となった。負債は日本ロジステックが2022年3月期末時点で約75億7300万円。日本ロジステックサポートが同期末時点で約4億5700万円で、2社合計で約80億3000万円。

なお、運輸・倉庫業界では、今年最大の倒産となる。

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